2014/09/18
高血圧は高齢者において認知機能の低下をもたらすことは、これまで20年間の研究で報告されてきていますが、メーン大学のElias教授は18~46歳の若年者の認知能力低下にも関係していると示しました。すなわち、視覚化/流動性能力(新しい情報への反応能力)が低下するとしています。Elias教授は「高血圧予防に可能なあらゆる対策をおこなって、血圧が上昇した際は速やかに治療をする必要がある。収縮期圧を20mmHgないし拡張期血圧を10mmHg下げるだけでも、この年齢層においては認知能力維持におおいに有益である」とのべています。働き盛りの年齢において、予防のための食事バランスや運動の継続にこころがけること、および高血圧といわれながら「まだ若いから・・・」と治療をためらっている方への精神機能の面での治療の大切さがデータとして示されたようです。