抗ヒスタミン剤
比較的即効性が認められますが、抗ヒスタミン(抗ヒ)作用で眠気をおこしやすいという弱点があります。この抗ヒ剤の代表にポララミンがあり、「運転前内服はキツイ!」など日常の内服タイミングに気を使い制約が出てしまいます。
抗アレルギー剤
最近のこの種の製剤は「眠気」を克服しているものが多いようです。本来の予防作用と抗ヒ作用を付加して即効性を出しているものも多くなっています。この場合は眠気を感じる方もあります。抗トロンボキサンA2薬やロイコトリエン拮抗剤眠気はあまりありません。
ヒスタグロビン
非特異的減感作療法としてMSアンチゲンや金製剤などと同様にヒスタグロビンという血漿分画製剤があります。注射は1〜2回/週の皮下注射を6〜8回行います。この作用は以前に行っていた治療経過や作用も関係することがあります。
副腎ステロイド
自然免疫と獲得免疫の双方に働き、多種の疾患に使用します。アレルギーにおいても画期的な作用を期待できますが、長期使用により、その生じ得る副作用は多彩であり特に注射、服薬および皮膚科用外用薬等においては慎重に行う必要があります。
漢方薬
アレルギーに対する漢方薬といっても、さまざまな薬が使われます。例えば鼻アレルギーの急性期と慢性期(体質治療)でも違ってきますし、くしゃみ・鼻水型と鼻閉型、若年者と中高年および体力ある無しによっても使用薬剤は異なってきます。
急性期は「水毒」を中心に考え、慢性期は弱い部分を補うことで症状が良くなると考えますので、患者様個人の診察で処方内容も変わってきます。これまで記載した治療方法と別の作用アームとして併用したり、バックアップとして処方することで働きを助ける作用がございます。